社員インタビュー

飲食事業部 部長 中野さん

飲食事業部 中野さんにインタビュー!

物腰が柔らかく、それでいてテキパキと物事を判断していく中野さん。言葉の隅々に、アイスクリームのことをとことん考え抜こうという気概が感じられます。アイスクリームのハンデルスベーゲンを率いる人はどんな人なのでしょうか。色々とお話を伺ってみました。

まずはじめに、中野さんが飲食事業部の部長に就任される前のお仕事のことをお伺いできますでしょうか?

まずもともと大学在学時から、実はプロのパーカッショニストだったんです。で、そのままミュージシャンとしての仕事を続けていたのですが、打ち込み音楽がどんどん増え、シーンがどんどん変わっていくのを横目に、音楽一本、みたいな生き方に絞らなくても、音楽をやりつつ別の仕事をやるというのも創造的かなと思ったんですね。で、もともとテクノロジーにも興味があったのでIT系の業界に入ったんです。音楽も続けつつ。
それで孫泰蔵さんが当時やってらっしゃった会社に入って、もうすぐiPhoneが出るというタイミングだったので、iPhone向けのアプリの企画開発マネージャーをやっておりました。

いきなりアイスとはかけ離れた世界ですね(笑)

そうなんです。(笑)
それで当時かなりの数のアプリをつくりました。アップルストアランキングで1位を取ったこともありましたね。(笑)
さらに、そのあともSNSの企画開発に携わったり、企業のSNS運営をやったり、はたまた今では有名になった海外の音楽ストリーミングサービスを日本に持って来ようと動いたりとIT系の仕事をずっとしていたんですね。
そのあとご縁があって、ある出版社で雑誌や企業のパンフレット、カタログをつくったりという仕事に就きました。自分は経営がメインだったのですが、編集も多少なりとも携わることが出来て、それがけっこう面白かったんですよね。
それまでずっとデジタルの世界にいたので、紙の仕事をやってみると、やっぱりこっちも楽しいなと思ったんです。
「デジタル」と「フィジカル」という風に物事を分けて考えたときに、やっぱりフィジカルも面白いなと。
またご縁があって映画祭の制作や海外での音楽公演のマネージメントをやったりもしていました。これまでの仕事を総合的に考えると、経営をしながら、クリエイティブなマネージメントも執り仕切ると言う感じでしょうか。で、そのあと、この飲食事業部にお招きいただいた感じです。

フィジカルなことに興味が出て来たわけですね。そこには音楽という背景も影響してそうですね。「食」に対してもそのときからご興味があったのでしょうか?

そうですね。まず、あるときからスターシェフと呼ばれるような人たちに代表されるカルチャーが台頭してきことが気になっていましたし、一方でフードテックという文脈がますます顕著になってきている「食」の世界に対して、常に関心がありました。 社会にデジタルという領域が現れ、そのことで「食」のようなモロにフィジカルな体験は強く逆照射されていよいよ面白くなってくるなという……予感があったんですよね。

飲食事業部 部長 中野さん

それではハンデルスベーゲンを運営する上で、今現在どんなことを課題として捉えておられますか?

食においては、ユーザーのすべてがプロみたいなものなんですよね。食べるという行為は、誰もが赤ちゃんのときからやってきていることですから、ごまかしが効かない。
わたしたちはこのアイスクリームというくくりの中で、とても美味しいものをつくっているという自負、自信があります。でもそれって、当たり前のことでもあるんですよね。自信を持っているものを提供するっていうのは大前提なんです。自信を持って作れてないようなものは「プロ」達には通用しません(笑)
で、その上で「食」というのは、味だけじゃなくて、提供するときの体験とセットになって初めて「伝わる」ものだと思っていて、今わたしたちハンデルスベーゲンは店舗がないので、オンラインの世界でそれをどうやって実現していくのか?というのが課題だと思っています。
それに対しては、まずは当たり前のことですが、とにもかくにも丁寧な顧客対応を徹底していくことだと捉えています。

ところで、ぶっちゃけ中野さんはもともとアイスがお好きだったんですか?

いい質問ですね。(笑)
それはもちろんイエスです。で、その質問自体が、アイスクリームという食べ物の特徴というか面白さをよく表していると僕は思うんですよ。

アイスクリームの特徴? そもそも、中野さんにとってアイスクリームってどういうものなのでしょうか?

まず、アイスクリームのことを嫌いって人はまずいないんですよね。これはわかりやすい特徴だと思います。

確かに……。アイスが嫌いって人、聞いたことないですね。同じスイーツでもケーキはあんまり食べないって人はいますけど、アイスは子どもからおじさんまでみんな好んでかなりの頻度で食べてる印象があります。好きか嫌いか、じゃなくて、超好きか、普通に好きか。その2択しか無いようにすら思えます。(笑)

で、そのアイスっていうのを、さらに掘り下げてなんなのか考えたときに、まあ当然ながら冷凍してありますよね。この、「冷やす」とか「冷やしたもの」を食べるっていうのは、今でこそ当たり前に出来ることですが、ほんの数十年前までは贅沢な体験だったわけです。火で温めるより、エネルギー効率がよっぽど悪いわけですから。そういう点で考えると、アイスクリームっていうのは、そもそもは究極の贅沢品だったとも言えるわけです。

なるほど。その観点が今のハンデルスベーゲンの味にも繋がってくると?

そういうことです。とにかくアイスクリームにとっての「本物」ってなにか? と考えたときに、贅沢な感じ、ご褒美の感じ、それを食べる時間そのものが特別な感じ。その切り口でのアイス観を推し進めた結果として、現在のハンデルスベーゲンのアイスのあの「濃厚さ」が導き出されているわけです。

それを聞いた後だと、ますます美味しく感じられちゃいそうですね。ちなみに、お仕事をされる中で、嬉しかったな、ということはありますか?

それはあれですね、お客さんのおいしかった!という声はもちろん嬉しいんですが、スタッフの方たちが楽しそうに働いているなって思えたとき、それがとにかく嬉しいですね。

Q.休日の過ごし方は?

バンドの練習やライブなど、音楽活動をしています。都内でのライブ活動が多いですが、土日を使ってツアーに出ることも多々あります。
あとは土日はキッチンカーの出店をしていることも多いので、初めて出店する場所は様子を見に行ったりします。

Q.仕事で欠かせないアイテムは?

飲食事業部 部長 中野さん

リュックサックです。移動が多いので、リュックが楽ですね。たくさん入るので気に入っています。

ある日の1日の流れ

8:00
子どもを保育園へ送ってから、工場へ。
9:00
工場へ到着。
9:00〜12:00
お客様の声を確認し、人事経理などの事務作業。
12:00〜13:00
ランチ。
13:00〜15:00
キッチンカーの新規出店候補を視察し、担当者の方と打ち合わせ。
15:00〜15:30
出店しているキッチンカーの様子を見に行く。
16:00〜18:00
本社に移動し、ウェブ関連の会議。
18:00〜20:00
帰宅する前に、気になっていたスイーツ屋さんをチェック。新しい商業施設なども積極的に見に行くようにしています。
20:00〜1:00
子どもの寝顔に癒されてから、テレビを見ながらギターの練習など。
1:00〜2:00
就寝。