ムービングインについて
本当の贅沢ってなんだろう。
フレックスは、「移動」をテーマに暮らしのあり方を考えています。
その流れのなかで近年はじめたものとして、Moving Inn(ムービング・イン)という事業があります。
ホテルの建てられないような絶景で、最高のタイミングに、最高の時間を過ごすこと。
そんなテーマのもと、北海道は十勝を舞台に「移動するホテル」をはじめました。
そもそものスタートは「本当の贅沢ってなんだろう?」という問いかけからでした。
高級料理。高級レストラン。高級ホテル。最高の景色にお風呂。
色々なものが思い浮かぶけれども、これこそが最高の贅沢だ!と言い切るのはなかなか難しいものです。贅沢と言われるコトモノを、とことん味わってきた人でも答えるのは難しい問いなのではないでしょうか。
贅沢って、ただ単純に値段が高かったりすればいいわけでもないですよね。
なので、これぞ贅沢、と定義づけるのは難しいと思います。
ただし、さまざまな切り口があるこの贅沢を共通してつかさどるルールがあるとすれば、それは、ある制約のなかにおいて、その制約を取り払うこと自体を享受するということなのかなと思います。
海の中に潜れば息が出来ない。当たり前ですよね。
じゃあ海の中に潜っても息が出来る、となれば、それは贅沢、というわけです。
ドラえもんの道具でそういうのありましたよね。あれは贅沢です。
それと一緒で、建物が建てられないような絶景、それも自分以外の誰もいない景色のなかで、ホテルにいるように快適に過ごせたら、それって贅沢なのかも、というわけです。
2019年に手探りでスタートして、最初はどんな人たちが来てくれるのかも予測しづらいものがありました。結果、実にさまざまな方たちにお越し頂けました。東京の若い女性グループであったり、香港のビジネスマンだったり、ロサンゼルス在住のグラミー賞アーティストだったり。
共通点があるとしたら、既存の価値以外のなにかを求めて来ている方たちということだと思います。その何かとは、「創造的な」時間の過ごし方と言えるのかもしれません。
ホテルでもキャンプでもないなにか。
なにも建てられない絶景で、ホテルにいるように快適に過ごす。
では、今度、ホテルにいるような快適さ、ってなんなんだろう? と私たちは考えはじめました。ムービングインの考える旅は続きます。