釣りとGoogleから考えるお店のあり方のこと
釣具屋さんに行って感じたこと
最近、釣りをするようになりました。
不思議な話、これまでの人生、ほとんど釣りをする機会がなかったのですが、この年になって海に通っています。
いざ釣りをはじめてみて、まずびっくりしたのが、釣りという世界における知識と技術の奥深さでした。
とりあえず釣りに必要となるモノや方法について、インターネットで調べてみたものの、とりあえずはわかるのだけれども、なにかひとつ腑に落ちない感じがありました。
そこではじめて、大手チェーン系の釣り具店に行ってみました。するとびっくり、あっという間にこれならやれる!という感じを得ることが出来たのです。
ネット上にある釣りの情報量は膨大です。
釣具屋のスタッフさんの知識量よりも多いのは言わずもがなです。
なのに釣具屋さんの方が腑に落ちるのはどういうことなのでしょうか?
この差は、知識を得る「手間」の差かなと思いました。
そもそも、知識がないと検索する言葉自体が分からないから検索しようがないのです。
その点、お店のスタッフさんは、会話の中で、思いついた疑問に対してそのつど答えてくれます。この場当たり的な回答というのは、自分が素人であればあるほど、知識を吸収していく上で圧倒的に効率的な方法となります。
お店という接点の効率性
それからもうひとつ、釣りというのはターゲットがあくまで自然そのものですから、刻一刻と、釣り場の状況は更新されていきます。にも拘らず、インターネット上には意外と、このリアルタイムの釣り情報というのが少ない。そのため、どこにどんな魚が入って来ているのか、ツイッターなどで検索して調べることが多いです。満足する情報が得られることはなかなかありませんが……。
その点、お店のスタッフさんというのは、自身も釣りをする人であり、多くの釣り人と接ししており、釣果情報のハブになっていたりするので、新鮮な情報を教えてもらうことができます。
フレックスが自動車事業部で展開するランドクルーザー、ハイエースというのは、まさに釣りと同じようにマニアックな知識で体系づけられた世界です。
釣りを一からはじめるということを通して、ふだんランクル、ハイエースの世界にいると気づきづらいビギナーさんたちの課題感というのを、我が事として感じることができたのは収穫でした。
とかくオンライン=効率的、直接接客=ハートフルというような二項対立でざっくり語られがちですが、直接接客にも「効率性」というものはあり、はたまた逆にオンラインにも「ハートフル」な側面があるはずで、それぞれの接点の中身をよくよく腑分けして、再構築したその先に、ユーザーさんとの次の繋がり方をつくるヒントがあるのかもしれません。
あたらしい基地と呼ぶべき場所
そういう意味で言うと、まさにハイエースの店舗では、パーツショップと認証工場を併せた新しい場をつくる計画を進行中です。パーツの購入からパーツのその場での取り付け、カスタム、車検からアフターフォローまで、ハイエースに関するあらゆることが行える、いわゆる「基地」と呼ぶべき場所です。気軽に訪れて頂き、ビギナーの方たちをはじめ、ハイエースにまつわる情報のハブとしても機能することを期待しています。
にしても、ここしばらく、三浦半島でチヌ(クロダイ)釣りにチャレンジしているのですが、一向に釣れません。誰か教えてもらえないでしょうか?